歯科衛生士　1月

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デン子さんのおやつなんですけど、少し甘いものが多すぎるんじゃないですか。でも、デン子さんは昔、和菓子屋さんにお嫁にいったんで、甘いものが大好きなんですよね。困ります。そういった糖分の多いお菓子は、むし歯や歯周病を起こしやすいんです!でも、デン子さん、今は楽しみがお食事だけなんですよ。少しデン子さんのQOLも考えていただくと助かるんですけど……。QOL って?介護&医療現場のデビュー前にキーワードキーワードで理解する多職種協働のツボツボ矢澤正人(東京都福祉保健局多摩立川保健所歯科保健担当課長)File1現場に出るにあたっての心構え――QOL 歯科衛生士という職種が、今ほど介護や医療の現場から熱いラブコールを求められている時代はないと思います。私の周りでも、有名な医師会長さんや、社会福祉法人の理事長さんが、歯科衛生士に期待しています。その理由は、口腔ケアに関するさまざまな研究が発表され、誤嚥性肺炎を予防できることがわかってきたこと、また、それによって病院の入院日数を減らせるなど、口腔ケアの効果に社会が注目しているからです。 でもその反面、そういった新たな分野に希望を抱いて飛び出していった歯科衛生士の皆さんが、大変苦労していることも事実です。どんな苦労かというと、現場で多職種とコミュニケーションを取ろうとすると、必ずしもうまく話が通じないことが多いということです。また、そういった分野に歯科関係者が入る場所・位置がまだ確立していない、ということもあるでしょう。 これは、今まで歯科の世界が、介護や他の医療分野と十分に連携を取ってこなかったためではないでしょうか。そのためお互いが相手の考え方をなかなか理解できない、といったことがあるように思われます。そこでこのコーナーは、介護や他の医療分野といったさまざまな現場に出ていこうという方々が、コミュニケーションをとる際に役立つ言葉・考え方を提供できればと考えて企画されました。ステージ別連載 上級ステージ76 歯科衛生士 Vol. 35 No. 1/2011

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