歯科衛生士 5月
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あなたに効くストレッチ!第5回:手・腕のセルフマッサージ!効きます!カイロプラクティック 新御茶ノ水外来センター/カイロプラクター 山田 敏貴オーストラリア・ロイヤルメルボルン工科大学カイロプラクティック学科日本校卒業アメリカ・カイロプラクティック国家資格取得アメリカ・カイロプラクティック理学療法国家資格取得※いずれのマッサージも反対側も同様に行います。今回は手・腕のセルフマッサージです。前回説明したように、手や前腕の筋肉の持続した緊張は腕全体のだるさや痛みだけでなく、腱鞘炎をも引き起こしてしまいます。その緊張をストレッチで和らげることもできますが、そこにセルフマッサージを加えるとより効果的です。上腕から指にかかる筋繊維はつながっていませんが、筋膜を通して筋肉の緊張は伝わっています。このことから、指をもみほぐしたら前腕の凝りが緩んだり、前腕をもみほぐしたら上腕の凝りが緩んだり、その逆もあります。ぜひ指から腕にかけマッサージしてみてください。基本的には、前回行った「手と腕のストレッチ」と同じ筋肉をマッサージしていきます。マッサージは自分の指で押しても問題ありませんが、道具を使ってやると、より楽にほぐすことができます。道具は身の回りにあるものを使ってもらってかまいません。腕には固めの円柱が使い勝手がいいので、スプレー缶、サランラップの芯などは長くて太さもちょうどマッチすると思います。円柱を使用する場合は、コロコロと前後に転がしながら動かしてください。手には太めのペンや市販されているマッサージ用の先が丸い棒、ローラー付きの器具(写真)などがお勧めです。上腕三頭筋上腕二頭筋<体の前面><体の後面>烏口腕筋腕(上腕)のマッサージ(上腕筋群前部・後部)腕(前腕)のマッサージ(手関節伸筋群・手関節屈筋群)手関節伸筋群(手の甲側)手関節屈筋群(手のひら側)ローラー付き器具の例(ユビラックスゲルマ、満天社)上腕の前面と後面のそれぞれにある、内・上(下)・外側の3つのラインに沿うように、円柱形のものを転がしほぐします。後面の上腕三頭筋は、机にのせた円柱にひじを置き、前後に動かして転がる円柱の上でほぐします。同時に左右に前腕を倒しながら、ほぐすラインの位置を調整します。前腕の前・後面のそれぞれにある、内・上・外側の3つの筋肉のラインに沿うように円柱形のものを転がしてほぐします。前面は手のひらを、後面は手の甲を上にし、さらに前腕をももの上で安定させるとやりやすくなります。ほぐすラインにあわせ、前腕を回しながら行ってください。上(下)側のライン内側のライン外側のライン上腕前面左右に前腕を倒して円柱に当たる上腕の筋肉のラインを調整上腕後面前腕前面前腕後面手のひらを上に手の甲を上に上(下)側のライン内側のライン外側のライン72 歯科衛生士 Vol. 36 No. 5/2012

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