歯科衛生士 5月
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小さな変化70歳前後の患者さん気づいて 最近弱ってこられた、元気がなくなった……歯科医院にも確実に訪れる“患者さんの高齢化への対応”という課題 わが国は、総人口の減少とともに高齢化率が上昇を続け、2011年9月には高齢化率が23.3%となり、超高齢社会を迎えました。 このような状況下でも、「いくつになっても健康で自立した生活を送りたい」と誰もが願っています。しかし、高齢者が人口の1/4を占める超高齢社会の中で、歯科医院に来院する高齢患者さんにも「最近、弱ってこられた、元気がなくなった……」と感じる方が多くなってきました。 元気な人、少し弱ってきた人、来院できるがなんらかの介護が必要になってきた人……。まさにさまざまですが、高齢期を迎えた患者さんの小さな、しかし重大な変化に気づく感性と知識、そして適切な配慮をすることが、歯科衛生業務を行ううえでも欠かせない時代になりました。こちらの気づきのなさからそれまで培ってきた患者さんとの信頼関係にひびが入ること、患者さんの口腔内の状態をみすみす悪化させてしまうこともあるからです。患者さん、およびそのご家族に安心してメインテ76歯科衛生士 Vol.37 May 2013

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