歯科衛生士 3月
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高齢患者さんの歯周治療を行う前には老年歯周病学特集 「リコールで呼んだ患者さんの口腔内が、急にこれまでになく不潔になっていた」「PMTC中に、患者さんがムセることが多くなった」……このようなことが診療室で起きていませんか? これらは、患者さんの口腔機能の低下を示すサインなのです。 口腔機能の低下は自浄作用の低下につながります。その結果、高齢患者さんの口腔衛生状態を一気に悪化させることになります。さらに、口腔内細菌数の増加にともない、感染症のリスクをも増大させます。したがって、高齢患者さんの歯周治療においては、口腔機能の低下をいち早く察知し、機能低下を十分に考慮しながら歯周治療にあたることが必要になってきます。 本稿では、歯周治療のために来院する高齢患者さんに対して、歯科衛生士が実践できる基礎的な口腔機能評価とその対応法について解説します。高橋賢晃 Noriaki Takahashi日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック菊谷 武 Takeshi Kikutani日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック日本歯科大学大学院生命歯学研究科 臨床口腔機能学高齢患者さんの歯周治療を行う際、歯科衛生士も機能評価をする必要がある! 口腔機能を評価してから始めよう!必ず必ず必口口口口口口口口にこ、患うなうな、患。りま一気細菌させおい低下必要者さ口腔る!60歯科衛生士 Vol.38 March 2014

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