歯科衛生士 2014年6月
5/8

思春期のメインテナンスどの医院も苦労していませんか?DMFT020〜2415〜1914131211109876512345678(参考文献1より引用改変)しかし、思春期にメインテナンスに来院していれば、その後の口腔の健康を維持できます実際に、若いころに抜髄処置を受けた歯が、その後、喪失していました初期治療中の抜歯原因う蝕2歯歯の破折1歯根尖病変0歯周炎3歯便宜抜歯0その他0メインテナンス中の抜歯原因う蝕5歯歯の破折4歯根尖病変6歯歯周炎0便宜抜歯0その他0当院の患者データベースより「初診日2013年1月1日以降」「再評価から最終メインテナンス15年以上」「初期(軽度)の歯周炎」で検索した結果。34人が該当。 当院で15年以上メインテナンスを受けている、歯周病リスクの低い患者さんの抜歯原因は、主にう蝕や破折などで若いころに抜髄処置をしていた歯でした。つまり、若いころにすでに問題があったのです。 歯科疾患実態調査のデータを見ると、一般的に12歳以降にDMFTが急激に上昇し、思春期には新たなう蝕が発症しやすいです。しかし、メインテナンスで定期管理していれば、DFMTを抑えることが可能なことがわかります。つまり、思春期に定期管理できていれば、その後も口腔の健康を維持できる傾向にあるのです。若いころに抜髄処置を受けた歯が、その後、喪失に至ったといえます。12歳以降に急激に上昇!15年以上のメインテナンス患者で、歯の喪失理由をみると……年齢(歳)注:18歳時DMFT0.821.0注0.550.45メインテナンスで定期管理していれば、DFMTを抑えることが可能なことを示しています!歯科疾患実態調査(平成17年度)歯科疾患実態調査(平成23年度)最低年に1回以上継続してメインテナンスに来院する当院の6~18歳の患者(2014年3月現在)57歯科衛生士 Vol.38 June 2014

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です