歯科衛生士 10月
5/8

ばっちり効果が でるフッ化物配合歯磨剤指導ガイドここまで伝えよう!歯科衛生士として、効果のでる使い方を学ぼう! フッ化物配合歯磨剤は、世界中でもっとも多くの人口が利用しているフッ化物局所応用法です。WHOは先進諸国の若年者のう蝕減少にフッ化物配合歯磨剤の普及がもっとも寄与したと報告しています4)。歯磨剤に配合されているフッ化物の役割は重要で、フッ化物配合歯磨剤の利用がう蝕予防に欠かせないことは、多くの疫学研究から明らかになっており、エビデンスが確立されています5)。重要なことはフッ化物の 「リスク部位への送達」「濃度」「量」ここでは、効果のでるフッ化物配合歯磨剤の使い方を学びましょう。う蝕予防効果を高めるためには、リスク部位にフッ化物を確実に届けること さらに海外の多くのう蝕予防に関するガイドラインでは、フッ化物配合歯磨剤を使用しない歯磨きにはう蝕予防効果の根拠が乏しいとしています6)。つまり、歯ブラシでプラーク除去をするだけではう蝕を予防するには十分なエビデンスはなく、歯磨剤に配合されているフッ化物をう蝕の発生するリスクの高い部位に送達する(届ける)ことが重要なのです。フッ化物を歯面(リスク部位)に送達する(届ける)重要事項1高濃度のフッ化物配合歯磨剤を使用する重要事項2フッ化物の効果が出る量を用いる重要事項3フッ化物のう蝕予防効果を高めるには、この3つが重要!フッ化物のう蝕予防効果を高めるには、この3つが重要!41歯科衛生士 Vol.38 October 2014

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です