歯科衛生士 2015年9月
1/8

OVER20特集 歯周病予防に 関心のない患者さんへの効果的なアプローチ来院する患者さんは、さまざまな悩みをもって訪れます。その中で、患者さんがもっとも解決したい訴えが「主訴」です。一方、口腔内診査から、主訴以外に歯周病に関係する所見を歯科衛生士が発見することは少なくありません。しかし、こちらが歯周治療の必要性を促しても、まったく耳を傾けようとしてくれない患者さんもいるでしょう。本稿では、「主訴を解決すること以外に関心を示さない患者さん」、特に歯科衛生士の領域である歯周病予防に関する話にはまったく聴く耳をもたない患者さんについて、その心理状態をどのように理解して適切にアプローチしていけばよいのか、具体的なシミュレーションを交えながらお伝えします。水木さとみSatomi Mizuki医学博士、心理カウンセラー、歯科衛生士、(株)エム・エイチ・アイ代表、多摩大学大学院(MBA課程)客員教授、学校法人鶴見歯科学園非常勤講師(心理学講座)、医療法人信和会ミズキデンタルオフィス理事、YODE Dental Center顧問(上海)。大学卒業後に歯科衛生士学校入学。卒後渡米。帰国後、各種心理療法を修得し、長年医療現場にてカウンセリングを実践。現在は、心理学・行動科学に基づくコミュニケーション、心理医学に基づくストレスマネジメントに関する講演・研修を、企業・医療現場に向けて多数実施。水木さとみ先生が伝授!Illustration:もり谷ゆみ19歯科衛生士 September 2015 vol.39

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です