歯科衛生士 2015年9月
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誤嚥性肺炎の 最新知識誤嚥性肺炎という言葉は広く知られるようになりましたが、説明を求められると言葉に詰まる方も少なくないのではないでしょうか。現在では、肺炎はわが国の死亡原因の第3位となっており、その中でも多くを占めているのが誤嚥性肺炎です。誤嚥性肺炎予防で怖いのは、「誤嚥=咳き込む」という図式にとらわれすぎると、リスクのある患者を見逃してしまう点です。特に「不顕性の誤嚥」、つまり、ムセなどの症状のない誤嚥には注意が必要です。本稿では、誤嚥性肺炎の正しい知識をまとめ、誤嚥性肺炎を防ぐための歯科的対応をお伝えします。ADVANCE特集岸本裕充Hiromitsu Kishimoto兵庫医科大学歯科口腔外科学講座主任教授櫻本亜弓Ayumi Sakuramoto兵庫医科大学病院歯科口腔外科歯科レジデント櫻本祐子Yuko Sakuramoto兵庫医科大学病院歯科口腔外科歯科レジデントIllustration:飛田 敏「食べられるお口」を 保って防ごう!誤嚥(気管への菌の侵入)リスク2口腔・咽頭部の微生物増加リスク1感染防御能(免疫力)の低下リスク3誤嚥性肺炎あなたの知識は大丈夫? 誤嚥性肺炎の基礎知識ABCPART1P.46誤嚥性肺炎の3大リスク因子をおさえよう!PART2歯科医院必携 誤嚥性肺炎予防マニュアルPART3P.50P.5245歯科衛生士 September 2015 vol.39

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