歯科衛生士 2015年12月
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義歯の正しいメインテナンス患者さんにちゃんと理解してもらえてる?[後編]正しいケアの方法を患者さんに伝えよう口蓋骨隆起がある場合、床形態に凹凸があるため磨き残しがでやすい。強めにかき出す。双子鉤コーヌス外冠マグネット線鉤咬合面観からの刷掃鋳造クラスプの複雑な形態に合わせて、毛先を入れる。線鉤はしなやかなため、優しくブラシをし、義歯洗浄剤で補助する。外冠周囲のレジンは薄く、強度や清掃面からレジンの劣化が懸念される。したがって、金属とレジンの境目を刷掃する。後付けしているマグネットと即時重合レジンの周囲を念入りに刷掃する。ノブ周囲のブラシのかけ忘れがあるため、人工歯頬側にブラシをあてながら、ノブを包み込むように刷掃する。ノブ外冠内面をかき出すように刷掃する。内面は、比較的大きなサイズの歯間ブラシ(写真はTepe H-9を使用)も用いて清掃する。デンチャープラークや歯石様沈着物が付着しないように細心の注意を払う。歯冠内アタッチメントクラスプ内面からの刷掃咬合面観で磨けなかった部分を内面からかき出すようにして刷掃する。このように、それぞれの種類・向きによってブラシで磨く際の注意点も違ってきます。患者さんには、こうしたポイントをおさえたうえで日々のセルフケアを実践していただくことが必要です。次のページでは、人工歯と義歯床における注意点をご紹介します。55歯科衛生士 December 2015 vol.39

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