歯科衛生士 2016年1月
6/8

さんへの対応平野浩彦Hirohiko Hirano東京都健康長寿医療センター研究所社会科学系専門副部長では、歯科として認知症患者さんへどう対応すればいいのかを考えてみましょう!Let's Go! 2015年1月に、これまでのオレンジプランをリニューアルした「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」が国家戦略として発表されています(図2)。このプランの目的は「認知症患者さんの意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指す」と掲げられています。 さらに、2本目の柱の中では、「早期診断・早期対応のための体制整備」が進められ、2016年度から歯科医師の認知症対応力向上研修が全国で行われます。研修会では、認知症を理解し、偏見をなくし、認知症を歯科医療ができない理由にしないことが盛り込まれる予定です。歯科にも認知症への対応力が求められている図2 新オレンジプランの7つの柱1認知症への理解を深めるための普及・啓発の推進2認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供3若年性認知症施策の強化4認知症の人の介護者への支援5認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりの推進6認知症の予防法、診断法、治療法、リハビリテーションモデル、介護モデル等の研究開発及びその成果の普及の推進7認知症の人やその家族の視点の重視(文献2より引用)55歯科衛生士 January 2016 vol.40

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です