歯科衛生士 2016年7月
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DHが守れる最後のチャンスCLINICAL特集インプラント 歯科治療の選択肢の1つとして不可欠であるインプラント治療。現在の日本では、200万人以上がインプラント治療を受けているといわれています1)。自院で埋入されたインプラントならまだしも、近年では、他院で埋入されたインプラントのメインテナンスも自院で請け負わなければならない場面が増えています。一方で、インプラント周囲病変も依然として問題になっています。特に、インプラント周囲炎(以下、周囲炎)は本編でも述べるとおり、今のところかなり治療が困難です。しかし、インプラント周囲粘膜炎(以下、周囲粘膜炎)のうちであれば、治癒に導くことができます。したがって、歯科衛生士の皆さんには、患者さんがインプラント治療をどこで受けたかにかかわらず、担当を請け負ったからには何としても周囲粘膜炎のうちに食い止める、そんな覚悟でインプラントを診る目を養っていただきたいと思います。本特集では、前後編に分けて周囲粘膜炎に焦点を当てます。まず前編では、インプラント周囲病変の病態や、メインテナンスで周囲粘膜炎を見逃さない方法についてご紹介します。大月基弘Motohiro OtsukiDUO specialists dental clinic院長鈴木秀典Hidenori Suzukiサンスター千里歯科診療所副所長Illustration:佐々木 純、飛田 敏、山田タクヒロ病態を理解し、メインテナンスで見逃さない適切に対応し、確実に改善させる(2016年8月号掲載予定)前編後編今回はこれ!歯科衛生士 July 2016 vol.4040

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