歯科衛生士 2016年8月
7/8

OVER65特集歯科医院必携これだけは知っておきたい栄低あなたが守っているのは、患者さんの口腔“だけ” 図1 年齢による要介護要因の違い(文献2より引用改変)前期高齢者(65~74歳)後期高齢者(75歳以上)脳血管疾患(脳卒中など)48.1%脳血管疾患(脳卒中など)21.1%関節疾患10.6%高齢による衰弱20.5%転倒・骨折13.6%認知症12.9%関節疾患10.6%パーキンソン病9.9%転倒・骨折7%脊髄損傷4%認知症3.9%パーキンソン病5.3%高齢による衰弱1.6%脊髄損傷2.3%その他14.9%その他13.7% 現在、日本では少子高齢化が進み、平均寿命も伸び続けています。対して65歳以上の高齢者人口は、2014年10月1日時点では過去最高の3,300万人となり1)、4人に1人は65歳以上になっています。子どもをはじめとした若年層が減り続けるなか、唯一増加していくのは75歳以上人口だと予想されています1)。 来院患者さんの高齢化は、皆さんも感じているところだと思います。高齢の患者さんが多い当院の患者層を年いま、歯科医院で起きていること齢別に分けると、65歳未満が5割、65歳以上が5割となっています。 高齢者は年を重ね、前期高齢者(65~74歳)から後期高齢者(75歳以上)になります。要介護に至る要因を見てみると、前期高齢者では7位だった「高齢による衰弱」は、後期高齢者になると2位に浮上します(図1)2)。前期から後期へと至るまでに、衰弱にいたる何かしらの原因があると考えられます。安達恵利子 上志津中央歯科・歯科衛生士歯科衛生士 August 2016 vol.4078

元のページ 

page 7

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です