歯科衛生士 2016年10月
4/8

超音波スケーラー活用法困ったとき、実は頼りになる!動揺度00000022100000ポケット部位8765432112345678ポケット動揺度0000000000000動揺度0000000010000000ポケット部位8765432112345678ポケット動揺度0000000000000年齢・性別28歳(初診時2012年4月13日)、女性障害知的能力障害(重度)服薬抗てんかん薬(デパケン®、テグレトール®)など診断広汎型重度侵襲性歯周炎治療内容全身麻酔下で、超音波スケーラーを主体に、手用スケーラーも併用した全顎の歯肉縁下デブライドメント。治療終了後は毎月のSPTを継続治療期間1日。治療時間は2時間35分。患者さんの基本情報図5 初診時のプロービングチャート(2009年6月17日)PCR:81%、BoP:83.2%、4mm以上の歯周ポケット:42.8%、PPD平均:3.3mm3mm以下4mm以上プロービングデプス出血図6 治療8ヵ月後のプロービングチャート(2010年7月18日)PCR:100%、BoP:23.4%、4mm以上の歯周ポケット:4.9%、PPD平均:2.1mm3mm以下4mm以上プロービングデプス出血25152425232537224223222424232423122324242423423324446522112323232424222324122323122223222322232523222424252525282635242426222442422222525222323242324232533222423222524212423422326324224435222423123423122524122323222423222253234424132323122323122232433241322241424231222221122222122221124432344452333442334232424242323342324232223221223PCRは高いまま、侵襲性歯周炎が改善!3CASE この症例によって、超音波スケーラーを主体とした治療で深い歯周ポケットが改善すること、侵襲性歯周炎にも効果があること、大臼歯部(根分岐部)には歯周ポケットが残りやすいこと、プラークコントロール不良でも改善することを学びました。 CASE2で超音波スケーラーでの歯周治療に手ごたえを感じたため、より歯周ポケットの深い、重度な症例にも挑戦していきました。次にご紹介するのは、重度知的障害があり、年齢の割に歯周病が重度に進行していた症例です。プラークコントロール不良ですが、両親も重度歯周病であることから、侵襲性歯周炎と診断しました。侵襲性歯周炎でも効果がみられたPCRは変化ないが、歯周ポケットの数値や出血状況は著しく改善した。4~8mmの歯周ポケットが存在し、出血も多数みられる。39歯科衛生士 October 2016 vol.40

元のページ 

page 4

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です