歯科衛生士 2016年10月
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睡眠歯科学入門 子どものいびきを見逃さないで歯科衛生士のための 与える影響をみくびるな―外木守雄 日本大学歯学部・歯科医師図3 過蓋咬合、小顎図2 アデノイド顔貌OSA患者の側貌とセファロエックス線写真(ab)。小顎と過蓋咬合(c)が認められる。アデノイドによる口呼吸を認める6歳8ヵ月女児。それにともなう小顎も認められる。アデノイド顔貌とは、アデノイド(咽頭扁桃肥大)による顔貌の変化で、開口、長顔、しまりのない顔(ポカン顔)をしているのが特徴。口腔内では、過蓋咬合、歯列不正を呈す。③イマジネーションの問題●いつもどおりでないと不安●先の流れを見通すことができずパニックになる●新しいものに手を出せなくて偏食になる など④感覚過敏●顔や頭に触られるのを極度に嫌う①社会性の問題●相手と目が合わせられなかったり、逆に相手の目をじっと見すぎるなど、アイコンタクトが適切でない●相手の意図や感情がわからない●社会的なルールがわからない②コミュニケーションの問題●表情や身振り、しゃべり方が不自然●冗談が通じない など発達障害の特徴7)発達障害には、広汎性発達障害(PDD)、注意欠陥 / 多動性障害(AD/HD)、学習障害などがあります。発達障害は睡眠障害と関連がありますので、主な特徴を覚えておきましょう。(写真提供:とのぎ小児歯科院長 外木徳子博士)広汎性発達障害(PDD)の特徴(自閉症、アスペルガー症候群など)③不注意●気が散りやすく集中できない●最後までやり遂げられない●ものを忘れたりなくしたりする①多動性●いすにじっと座っていることができず、そわそわ動いてしまう●席を離れて歩き回ったりしてしまう②衝動性●順番が待てない●他の人がしていることをさえぎったり邪魔してしまう注意欠陥/多動性障害(AD/HD)の特徴cbaおさらい55歯科衛生士 October 2016 vol.40

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