歯科衛生士 2016年12月
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 チェック項目に心当たりはありませんか? 1つでもチェックが入るようでしたら、院内のシステムや自分の仕事の仕方を見直す必要があるでしょう。 筆者は、スタッフ研修に携わるようになってから、多くの歯科医院で診療についての悩み、相談を伺ってきました。なかでも多く寄せられるテーマが“時間の使い方”についてです。 全国の歯科医院を拝見してきた経験から言えるのは、診療時間が長いことへの不満が患者さんからもスタッフからも出てくるようになると、医院全体の雰囲気も悪くなりがちということです。たとえば、ユニットを他のスタッフと共有している場合、他のスタッフの患者さんのアポイント時間になっても診療台を空けられないという事態になれば、患者さんからのクレームやその対応に仲間が頭を下げることになるかもしれません。そして、時間を守って来てくださっている患者さんからの信頼がいただけなくなることでしょう。また、診療時間の延長が、お昼休みや帰る時間など医院全体の時間にも影響することは想像に難くありません。そうなると、スタッフ同士のイライラなどが募り、ストレスフルな雰囲気が漂う歯科医院となってしまいます。 反対に、時間がうまく活用できている歯科医院では、スタッフ一人ひとりが患者さんや仲間のためにタイムマネジメントの努力と患者さんに満足いただけるくふうを怠らないため、全体の雰囲気がよく、明るい印象を受けます。働きたい環境がどちらかと考えれば、私は後者を選択します。 では、考えてみましょう。診療時間を長くしている原因は何でしょうか? その原因を取り除くために、どのようなくふうや努力ができるでしょうか? タイムマネジメントから出てくる知恵やくふうは、歯科医院にとって財産です。時間が足りないのは、医院の環境にも左右されると思いますが、まずは自分に何ができるか考え行動してみましょう!まず、普段の時間の使い方を思い出して、以下の項目にチェックを入れてみましょう。チェックしてみましょう決められたアポイント時間をオーバーしている?時間が守れず仲間や次の患者さんに迷惑をかけている?時間を守れない仲間にイライラすることがある?待たせている患者さんが多い?片づけや業務記録の記入が終わらず残業している?歯科衛生士 December 2016 vol.4026

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