歯科衛生士 2017年1月
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年代別リスクでつかめるエックス線写真はここを診る!Part2エックス線写真の読影ポイント心身や環境の変化が続く成人までの時期は、その年代によって口腔内のリスクも異なります。この年代ごとのリスクと、それがエックス線写真上にどう表されるかを知っておくことが正確な読影の近道になります。case 1 咬合面、隣接面のう蝕チェックには、デンタルエックス線写真だけでなくBWの撮影もとても有効です。視診ではまったく問題のないように見えても、BWではしっかりう蝕が映っていることがあります。とくに乳歯のう蝕は無痛性に進行することが多いため、できるだけ早期に発見することが大切です。ただし、治療するかどうかは患者さん個人のう蝕に対するリスクによって判断しなければなりません。臼歯部に隣接面う蝕がみられる。case 2左上前歯に隣接面う蝕がみられる(歯根が半分吸収されているので外傷の既往が疑われる)。視診ではう蝕がみられない。年代別リスクでつかめる食生活において、ほぼ大人に近いものを飲食するようになり、う蝕が発生しやすい時期です。そのため、定期的にエックス線写真を撮影してチェックする必要があります。4~6才(就学前)乳臼歯咬合面、隣接面にう蝕がないかRiskCheck特徴下顎6番と下顎1番の萌出開始時期乳臼歯咬合面、隣接面にう蝕がないか阿部敬典 あべ歯科医院・歯科医師41歯科衛生士 January 2017 vol.41

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