歯科衛生士 2017年6月
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アシストできるテクニック今村栄作Eisaku IMAMURA横浜総合病院[神奈川県]歯科口腔外科部長歯科医師岩渕 慧Kei IWABUCHI横浜総合病院[神奈川県]歯科口腔外科歯科衛生士リーダー歯科衛生士適切なアシストがあるからこそ、術者は治療に集中できます実習生指導の経験も活かして、テクニックをお伝えします 歯科治療で扱う口腔内は非常に狭いフィールドであり、また、口唇や頬部の存在によって、口腔全体を照らすことは不可能です。そのため、治療を行う部位にライトを当てる必要があるのですが、光の入り具合によってはかえって見えにくくなってしまいます。治療部位や術野が見えなくなると、①チェアタイムが増える、②処置が不確実になる、③術者がイライラする、④ライティングを直そうと患者さんの口腔内を触ったグローブでライトハンドルを何度も触ってしまう(不潔です!)、というデメリットが考えられます。ですから、「ライティングの上手なアシスタントに、ずっと働いてほしい!」と思っている院長はとても多いと思います。バキュームの上手なアシスタントもクリニックにとって手放したくないのですが、ライティングの上手なアシスタントも同じくらい重要と考えています。 さらに、歯科医師は日々治療現場に追われていて、来院してから治療までの患者さんのその日の状態をすべて自分で確認することが困難です。ですので、アシスタントがその一部分でも担ってくれれば安心して治療に臨むことができます。 本特集のPART1(P.88~95)で、術者が治療を行いやすいライティングについて、歯科医師の目線からお話しします。Dr.も患者さんも安心・安全なアシストを今村栄作 横浜総合病院 歯科口腔外科・歯科医師from Dr.サポート87歯科衛生士 June 2017 vol.41

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