歯科衛生士 2017年7月
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高齢患者さんのちょっとの意識で大きく変わる!診療時のポジショニングや接し方をちょっと意識するだけで、患者さんが受ける印象はグッと変わってくるものです。今日からすぐに実践できる法則をご紹介します。を示そう角度メリットデメリット1患者さんに対して90°患者さんへのプレッシャーが少ない患者さんと目線を合わせにくい2患者さんに対して斜め後方45°視線を感じにくいことで患者さんが話しやすい患者さんと目線を合わせにくい3患者さんに対して斜め前方35~45°無理のない姿勢で目線を合わせられ、親近感がわく目線が合いやすく、患者さんに緊張を与える可能性がある患者さんに対して斜め前方35~45°の角度 ①は、医科で推薦されているポジショニングです。真正面から患者さんに向かい合うよりも、90°の角度を保って座ったほうが患者さんへのプレッシャーが少なく、話しやすい環境だといわれています。 つぎに②は、歯科における一般的なポジショニングです。術者と患者との位置関係から、この角度が現実的だといわれていますが、患者さんと目線を合わすのが難しいポジショニングでもあります。 そして③は、高齢患者さんと良好なコミュニケーションを構築しやすいポジショニングです。高齢患者さんの場合、からだに不具合がある方も多いので、目線を合わせるためにからだを曲げる必要がないような位置(斜め前方30~45°程度)であれば負担がありません。聴き手は、患者さんのほうへからだが向き、お互いに無理のない姿勢で、face to faceで相槌を打つことができるため、自然に親近感がわきます。 医療は、患者さんの話をよく聴くことから始まります。「あなたの話をきちんと聴いていますよ」という印象を患者さんに与えることで、患者さんも安心してコミュニケーションをとってくれます。「話を聴いている」ことを相手に伝えるにはまず、聴く姿勢が重要なのです。3高齢患者さんと良好なコミュニケーションを構築しやすい!27歯科衛生士 July 2017 vol.41

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