歯科衛生士 2017年7月
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藤岡万里Mari FUJIOKAあびこクリニック歯科[千葉県]歯科医師長友 文Fumi NAGATOMOあびこクリニック歯科[千葉県]歯科衛生士※1 本特集で引用している母子健康手帳の紙面は、厚生労働省の省令様式である1)。※2 本特集の写真はすべて許諾を得て掲載。Illustration:根岸美帆P.42母子健康手帳は未就学児の健康パスポートP.44ステージ別 母子健康手帳のココを見る!P.44Stage1:妊娠期P.45Stage2:1歳頃までP.47Stage3:1歳6ヵ月~2歳P.50Stage4:3歳P.52Stage5:4歳P.53Stage6:5歳P.54Stage7:6歳 母子健康手帳は、居住する自治体から妊娠の届出をした方に配布されます。妊娠中から出産、そして乳幼児期から小児期に至るまでの母子の健康について、妊婦、保護者と、それを守る医療者がここへつねに記録管理を行います。そのため、母子健康手帳には多くの情報が集積されています。 また、母子健康手帳は、日本を含め、世界30ヵ国で長きにわたり使用されてきた実績があり、現在においても、子どもの発育をサポートする重要な役割を果たすツールとして、保護者の厚い信頼を得ています。その母子健康手帳をうまく活用して、口腔衛生指導を行うことができれば、その子に合った情報提供をしやすくなり、保護者にも受け入れてもらいやすくなります。ひいては、子どもの頃からの口腔管理の習慣づけにつながるでしょう。 お母さん、お父さん、子どもにとってかけがえのない母子健康手帳を介して、「口の発育や健康」「食べること」の専門職として、他職種の方々と連携して母子の口腔衛生指導に携わり、そして何より、子どもの発育を、命の出発点から経年的に共に学ぶことができたら、歯科衛生士の業務はよりひろがりをみせ、読者の皆さんの仕事へのやりがいも高まることと思います。はじめに ―母子健康手帳をチェックするメリット―川端順子 カノミ矯正・小児歯科クリニック 歯科衛生士川端順子Junko KAWABATAカノミ矯正・小児歯科クリニック[兵庫県]歯科衛生士当院には、歯科を含め、産婦人科・内科・小児科など複数の診療科があり、多職種で連携しています。そのため、母子健康手帳を活用したかかわりは、日頃からごく自然に行われています。当院では、保護者にお持ちいただく母子健康手帳を使った指導はもちろんのこと、自院のオリジナル冊子も作成してお配りし、よりきめ細やかな指導につなげています。フル活用術 情報はココにあった!41歯科衛生士 July 2017 vol.41

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