歯科衛生士 2017年7月
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 頬圧が強い、頬が分厚い、頬が硬い、舌が分厚い、舌が硬い、舌圧が強い……など、粘膜の硬さによってスケーラーがうまく入れられず、術部の確保、視野の確保が難しい時があります。 そんな時に力ずくで行うと、患者さんもかえって余計な    続・今日から使える弱点克服のヒント多く寄せられるお悩みについて、初心者と教える側、それぞれにヒントをお伝えします。今回は、SRPとシャープニングのお困りごとについて。力が入ってしまい、うまくいかないものです。また、口唇の周囲には多くの筋が関係しているので、口唇の片隅だけを引っ張ってもインスツルメンテーションがうまくいかないうえに、筋の力に負けてしまい、手や指が滑ったりするととても危険です。頬圧の強い患者さんのポケットにスケーラーがうまく入れられない。弱点2 筋の力の強い人には、通常のインスツルメンテーション以上に固定指(レスト)を確実に、時には数ヵ所取り、注意深く行っていかなければなりません。 「歯科治療を受ける」と思うと緊張してしまい、余計に力が入ってしまうこともあるようですから、リラックスして治療を受けることができるように配慮し、慣れていってもらいましょう。力が入る時こそ、やさしい動作で習得のコツ原因立場別頬や舌を力ずくで引っ張ったり、押さえたりしてしまう口唇の片隅だけを引っ張ってしまう歯科衛生士 July 2017 vol.4158

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