歯科衛生士 2017年7月
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プラスα特集Illustration:金井 淳見えないリスクを知っていますか?ダウン症 シリーズの第1回目は、歯科矯正治療が保険適用になっているなど、比較的歯科に身近ともいえる「ダウン症候群」。歯列不正をはじめ口腔に影響が現れやすいため、特に継続的な歯科的管理が必要な方々です。障害そのものの解説はもちろん、実際に長年ダウン症候群の患者さんを診ている一般歯科診療所でのケースも2つご紹介します(編集部)。大橋博文Hirofumi OHASHI埼玉県立小児医療センター遺伝科科長・医師山口さやかSayaka YAMAGUCHI東京都立心身障害者口腔保健センター教育研修部長・歯科医師小泉信隆 Nobutaka KOIZUMI小泉歯科医院 院長・歯科医師唐牛梨帆 Riho KAROJI有田麻衣子 Maiko ARITA小泉歯科医院 歯科衛生士山崎正登Masato YAMASAKI東京都立心身障害者口腔保健センター歯科医師開始にあたってまずは知るところから始めてみませんか? 一般的に、患者さんが歯科医院を選ぶ時には「自宅近くのほうが通院負担が少なくてよい」と考えると思います。同じように、障害のある方も、できるだけ住み慣れた地域で、安心して歯科診療が受けられることを望まれます。また、2016年4月1日に施行された障害者差別解消法によって、一般歯科診療所でも「障害のある方に理解をもち、その歯科医院に応じた歯科診療を提供する」ことが求められるようになりました。しかし、患者さんの自宅の周りにたくさん歯科医院があっても、どこでも診てもらえるわけではないというのが現状です。 障害者診療の“障害”となっているのは、医療側の要因に、障害に関する知識第3回 脳性麻痺田中純子ほか 2018年3月号掲載予定第2回 自閉スペクトラム症壱岐千尋ほか 2017年11月号掲載予定第1回 ダウン症候群山崎正登ほか“障害”のない歯科医院シーリズ[第1回]“障害”のない歯科医院シリーズ歯科衛生士 July 2017 vol.4180

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