歯科衛生士 2017年10月
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思春期は肉体的、精神的な成長が著しい時期であり、「第二次反抗期」と言われ、信頼関係が築きにくい時期でもあります。ただ、歯科医療に従事している私たちも、誰もが経験してきた時期であることは間違いありません。そこで少し、自分自身の思春期はどうだったかを振り返り、子どもたちに対して、より身近な存在であるよう心がけて接してみると、保護者や学校の先生とは違う存在として彼らは私たちの言葉に耳を傾けてくれるように思います。本稿では、思春期の子どもたちと良好な関係を築くために、筆者が実践している対応法についてご紹介させていただきたいと思います。UNDER20特集Illustration:福々ちえ乗り切り メンテ思春期患者さんが成人を迎えると一緒に飲みに行きます!思春期の子どもは、なぜ来ない? 思春期の子どもたち(中高生)は、「痛い」「食べられない」など、日常生活に支障をきたさない限り、歯科医院にはなかなか来てくれません。理由を聞くと「困っていない!」「時間がない!」と答える子どもたちが多いように思います。ごもっともな理由です。 中高生になると、生活環境は変化します。特に授業やクラブ活動などの学校生活に費やす時間やテスト勉強、塾などの時間が増えることから、「自分の自由時間」は意外と少なくなってしまうのかもしれません。友人関係や行動範囲も広がりますので、その少ない自分の自由時間を歯科医院への通院ではなく、「楽しみ」に費やすのもあたりまえのことです。和田 葵 Aoi WADA医療法人かわぐち歯科クリニック[大阪府]歯科衛生士岡本亜由美 Ayumi OKAMOTOたるみ歯科クリニック[兵庫県]歯科衛生士阪下 卓 Suguru SAKASHITAたるみ歯科クリニック[兵庫県]副院長・歯科医師部分執筆CASE REPORTS川口 護Mamoru KAWAGUCHI医療法人かわぐち歯科クリニック[大阪府]院長・歯科医師小児歯科医になったおかげでたくさんの子どもたちと友達になれました!歯科衛生士 October 2017 vol.4132

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