歯科衛生士 2017年11月
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 皆さんは、総義歯と部分床義歯の構造の違いについてはもちろんおわかりだと思いますが、ほかの補綴物(補綴装置)と比べ、見た目や噛んだときの感覚などの使用感がどのように違うのか、意識したことはありますか?  食べたり、飲んだり、話したり、日常の多くの動作をつかさどる口腔に装着する義歯は、患者さんにとってからだの一部。材料選択の前に、欠損歯の治療法を選択する際のポイントとなる項目について、右ページに表にまとめてみました。ブリッジやインプラントとも比較し、それぞれの特徴を知っておきましょう。材料が変わると何が違う?指南書比較で知る総義歯と部分床義歯の特徴義歯材料選択アドバイスのための佐藤裕二Yuji Sato昭和大学歯学部高齢者歯科学講座歯科医師「義歯」とひとくちに言っても、総義歯と部分床義歯、そして金属やレジンなどさまざまな材料を使ったタイプがあります。皆さんは、患者さんから「○×とどう違うの?」「△□は、口に入れたときにどんな感じがするの?」などと聞かれたとき、自信を持って答えられますか? 歯科医師からの説明もあるとはいえ、患者さんにとって歯科衛生士は歯科医師より不安や疑問を打ち明けやすい存在であることが多いもの。特に患者さん自身に選択がゆだねられる義歯新製の場面では、歯科衛生士が相談に乗り、患者さんの希望に沿ったアドバイスを行えれば大きな安心につながります。そこで本稿では、材料による義歯の使用感や特徴について細かく解説します。明日からの患者さんへの説明時の助けになれば幸いです。OVER65特集カ ス タ マ イ ズillustration:中小路ムツヨSPEAKER’S ARTICLE第8回 日本国際歯科大会2018DH第 ホール510/7(SUN)午前SPEAKER’S ARTICLE第8回 日本国際歯科大会2018Cホール10/6(SAT)午後Q‌D‌T歯科衛生士 November 2017 vol.4142

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