歯科衛生士 2018年1月
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伊東美緒Mio ITO東京都健康長寿医療センター研究所福祉と生活ケア研究チーム研究員ジネスト・マレスコッティ研究所日本支部看護師高城大輔Daisuke TAKAGI神奈川歯科大学大学院歯学研究科全身管理医歯学講座全身管理高齢者歯科学分野歯科医師Illustration:サタケシュンスケ歯科でよくある“困った  ”場面でどう振る舞う?2特 集Gazeに ユマニチュードの研究を行っています診療室でユマニチュードを試みています®認知症患者さんを不安にさせない対応をTalk平野浩彦Hirohiko HIRANO東京都健康長寿医療センター研究所社会科学系専門副部長歯科医師認知機能が落ちている患者さんとのコミュニケーションは、いつも通りにはいきません。口を開けることすら拒否されて、「どうして怒鳴られるの」と感情的に受け止めてしまったり、意思疎通を諦めて、患者さんが嫌がるなか、半ば強引にケアを済ませてしまったり……。そんなことが続けば、患者さんも術者も疲弊してしまいます。「反応がなかった患者さんとコミュニケーションが取れるようになった」「バイトブロックが要らなくなった」といった変化が報告され、認知症の患者さんへの新しいケア技術として、昨今大きな注目を集めている「ユマニチュード」は、ケア提供者の振る舞いによって、患者さんに“やさしさ”というメッセージを伝えるコミュニケーション技術です。今回はそのユマニチュードから、対応が難しい患者さんとのコミュニケーションのヒントを学びたいと思います。(編集部)歯科衛生士 January 2018 vol.4244

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