nico 2016年4月
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14WHAT? 前ページでも触れた「CO」「GO」は、学校歯科健康診断独特の用語です。まず「CO」とは、視診では明らかなむし歯の穴は確認できないけれど、初期むし歯の特徴、つまり白濁、白斑、褐色斑(着色)が認められて、放置すると削る治療が必要なむし歯に進行すると考えられる「要観察歯」のこと。そして「GO」とは、軽度の歯周病で、歯みがきをていねいにすれば治る歯ぐきの炎症のことです。 とくに「CO」は、保護者のかたからよく質問を受ける用語なので、もう少し詳しくご説明していきましょう。 子どもたちのむし歯が減り、穴が開くほどの大きなむし歯が少なくなった結果、私たち学校歯科医は、むし歯をより軽度の段階で見つけ管理することで、穴が開くのを未然にくい止め、詰め物や被せ物のある歯を減らしていきたい、と考えるようになりました。そこで必要になったのが、「CO」という検査基準です。 ひと昔前の学校歯科健康診断では、すでに穴が開いてしまった歯(C)を見つけて通知していたのですが、現在はCOの段階で見つけ、これをいかに進行させないでいくかが、学校歯科の大きなテーマになっています。 COの歯は、フッ素の入った歯みがき剤でていねいに歯みがきし、食事や間食(とくに甘いもの)をダラダラ摂らないようにすると、じつは多くの場合進行を止Q「結果のお知らせ」の紙を持って歯医者さんに行ったら、「COですね。フッ素を塗って経過観察しましょう」といわれました。とてもホッとしましたが、むし歯なのに早めに詰めなくていいのですか?A「CO」は、まだ穴が開いていない初期むし歯のこと。食習慣や歯みがきを改善すれば進行を止められるのでそのための指導と経過観察が優先されます。上手に管理すれば健全歯に戻ることもあるんですよ。学校歯科独特の言葉「CO」や「GO」って?

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