nico 2016年8月
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STEP1STEP2STEP3STEP4STEP5イマドキ歯みがき剤の使いかた選びかた。7 august 2016歯みがき剤、タップリと*使ってますか?エナメル質象牙質神経(歯髄) 歯みがき剤に有効成分が入っていなかった数十年前の歯科では、「歯みがき粉はなるべく使わずに歯みがきを」と指導していました。その影響が残り、「歯みがき剤は歯に悪い」と思っているかたが、いまもおられるかもしれません。 しかし時代は変わりました。現在、歯科医院やドラッグストアで販売されている多くの歯みがき剤は、厳しい基準をクリアした「医薬部外品」であり、私たちの歯を守ってくれる重要なアイテムです。この機会に歯みがき剤についての知識を深めていただき、毎日の歯みがきの予防効果をさらに高めるための、ちょっとしたコツをおぼえていただければと思います。 * 小さなお子さんの適切な歯みがき剤使用量については、歯科医院や乳幼児健診で指導を受けましょう。 みなさんは、毎日歯みがき剤を使っていますか?  かつて「歯みがき剤は歯みがきのジャマになる」と言われていた時代がありました。まだ歯みがき剤にフッ素などの有効成分が配合されておらず、香味や発泡剤も強かった頃の話です。 そんな歯みがき剤も、いまやむし歯予防に欠かせない必須アイテムとなっています。むし歯予防効果がもっとも期待できる方法として「フッ素(フッ化物)入りの歯みがき剤を使うこと」と世界保健機関(WHO)にも認められ、定められた安全基準をクリアしたすぐれた歯みがき剤が、世界の国々で積極的に使われています。 歯みがき剤にとっての大きな転機は、むし歯予防に効果のあるフッ素(フッ化物)が配合されたことでした。フッ素配合の歯みがき剤の市場シェアが上がるにつれ、むし歯予防効果の恩恵を受ける人が増え、市場シェアの拡大と軌を同じくして、日本でもむし歯の罹患率が大きく下がりました。朝晩歯をみがくという、誰もがしている習慣により、口のなかにごく微量のフッ素が残って、効果を発揮したからだろうと考えられています。 ふだんの歯みがきに歯みがき剤を使うだけで、誰もがむし歯予防の恩恵を知らず知らずに受けることができる。これが歯みがき剤の最大の強みなのです。毎日使うだけで効果が。むし歯予防の知識を更新しよう!予防するなら歯みがき剤!

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