nico 2016年8月
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STEP1STEP2STEP3STEP4STEP5イマドキ歯みがき剤の使いかた選びかた。11 august 2016効果を発揮できません。というのも、プラークを放置すると、一日ほどで熟成し、強固な膜(排水口のベタベタみたいなもの)ができ上がります。むし歯菌はこの丈夫な膜で自分たちを守るので、殺菌剤といえども、なかに浸透してむし歯菌をやっつけることは、非常に難しくなるからです。 口のなかに入れるものだけに、歯みがき剤に入れられる殺菌剤の濃度や種類には制約があり(排水口のように強い薬を流し込むわけにはいきませんからね)、それだけに効果は限定的になってしまいます。 そこで重要なのが歯みがきです。プラークが熟成して丈夫な膜を作り歯にベッタリと張り付くまでには18時間ほどかかります。少なくとも一日に一度は歯ブラシでこすって、プラークを壊し、除去する必要があります。 歯を覆っているプラークの膜を破壊して取り除き、成分を歯に届かせることができると、歯みがき剤のもつ力がより効果的に発揮されます。 統計では、日本人の70%以上が朝晩2回歯みがきをしていて、また歯みがきタイムも他の先進国に比べて長いことがわかっています。歯みがき剤を上手に使い、歯みがきに勤勉な国民性を活かして、むし歯予防をさらに一歩、二歩と進めていきたいものです。プラークが堆積していると有効成分が歯に届きにくい!プラークが取り除かれると有効成分が歯によく届く!ギッシリと詰まった歯の結晶。しかしプラークに溜まった酸によって溶けて密度が減り、むし歯がはじまります。歯の結晶が壊れていく歯の結晶が修復され硬くなる!フッ素によって再石灰化(歯の補修作用)が促され、修復された歯は以前よりも硬くなります!染め出し液で着色したプラーク。このなかにはむし歯菌がウジャウジャいて、糖を食べてセッセと酸を作り、プラークのなかに溜め込んでいます。殺菌剤が届かない殺菌剤が届く!フッ素が届かないフッ素が届く!

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