nico 2016年11月
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10WHY? 「プロバイオティクス」の説明として、よく「プロバイオティクスで細菌のバランスを改善しましょう」ということが言われます。たしかに、「細菌のバランス」と聞いても、プロバイオティクスの働きをイメージするのは難しいかもしれません。もう少し詳しくご説明しましょう。 7ページでも少しお話ししましたが、腸やお口のなかにいる細菌は、大きく3つに分けられます。善玉菌(有益菌)と悪玉菌(有害菌)、そして日和見菌です。 善玉菌はお腹の調子を整えてくれたり、からだの免疫力を強くしてくれたりする、役に立つ細菌です。さまざまな乳酸菌、そしてビフィズス菌もよく知られていますね。 悪玉菌としては、ウェルシュ菌(下痢の原因)、黄色ブドウ球菌(下痢やニキビの原因)などがよく知られていて、これらは健康な人のからだのなかにも存在している細菌です。 日和見菌とは、その名のとおり、善玉菌と悪玉菌が均衡を保っているあいだは静かなのですが、悪玉菌が優勢になると、それに乗じて暴れる困った性質の細菌のことです。大腸菌やむし歯菌、歯周病菌がこれに属します。 善玉菌と悪玉菌、日和見菌の比率細菌のバランス、改善するとなぜよい?Q「細菌のバランスを改善するといい」とよく聞くのですが、そもそも「細菌のバランス」ってなんのことでしょう?A悪玉菌と善玉菌のバランスのことです。ストレスや服薬、食生活の乱れなどが加わると悪玉菌が元気になり、善玉菌とのバランスが崩れ免疫機能の作用が弱まります。すると日和見菌(むし歯菌や歯周病菌もこの仲間)もドッと悪玉菌の味方について暴れはじめるので、善玉菌のために、助っ人の善プロバイオティクス玉菌を送りこみ勢力のバランスを保とう、というわけです。

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