nico 2017年7月
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歯を失うという経験は、誰にとってもショックなもの。歯を再建する方法も一長一短で、選択に迷うかたも多いのでは?まずは基本的な治療の選択肢からご紹介していきましょう。大きく分けると治療の選択肢は3通り!Questionつらいお気持ち、お察しいたします。歯を失ったときの治療にはおもにブリッジ、部分入れ歯、インプラントの3種があります。まずはどんな治療なのかをご説明しましょう。nswerA一昨日、歯科医院でレントゲンを撮ったら奥歯がバキッと縦に割れていて次回抜くことになりました。その後の治療についても説明を受けたのですがショックでよく憶えていません。一から教えてください。PatientDoctor歯が必要」と聞いたときのショック、お察しいたします。歯を失うと、食事に困るなどの機能面もさることながら、気持ちの動揺も大きいですよね。 歯を失う原因として、現在もっとも多いのは歯周病でしょう。つぎに多いのがこの患者さんのような、歯の破は折せつです。神経を取る治療をした歯に強い力がかかったときに起きやすく、割れて細菌に汚染された歯を残したとしても、それが感染源となって周囲に被害が拡大しやすいので、抜通常、抜歯が適用されます。 患者さんのお気持ちを思うと、抜歯は歯科医師にとってもつらい診断です。しかし、ダメになってしまった歯を無理して残すことが、必ずしも患者さんのためにならないことを、私たちは知っているのです。 というのも、その歯を残したものの長期的な安定が望めないと、いざその歯を抜いて次の治療が必要だとなった際に、治療の選択肢が狭まってしまったり、治療のハードルが高くなってしまうことが往々にしてあるからです。 歯科治療の最終目標は、よりよい状態が安定して長く続いて、患者さんの健康と笑顔に寄与すること。将来に向けて納得できる治療を選択していただくために、治療内容について患者さんご自身に知っていただくことは、私たちにとっても、とても重要なことです。メリット・デメリットも含め、難しくならないように解説していきますので、どの治療法がご自分に合うか、まずは基本的なところを整理していきましょう。12

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