nico 2017年9月
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ある一方、問題となるのは病的な口臭です。健康な人の口臭にくらべ、ずっと攻撃的で不快感の強い臭いがします。それでは、この病的な口臭は、いったいどこからくるのでしょう?「胃腸が悪いと口臭が強くなる」とよく言われますが、これは、臭いが胃から口に上がってくると思われているからかもしれません。実際は、胃の入口は強い筋肉でギュッと閉まっているので、(ゲップは別として)臭いが上がってくることはまずありません。からだの病気で口臭がするなら、それは臭いの物質が体内を巡り肺から呼気として臭っているわけで、ふつうに考えて、これはよほど重篤な状態です。からだの治療が優先で、口臭どころではないでしょう。 病的な口臭で圧倒的に多いのは、じつは歯周病が原因の口臭なんです。つまりほとんどの口臭は、歯科治療とセルフケアで治せるということです。「しばらく歯石を取っていない」「近ごろ歯ぐきが浮く感じがする」なんてことはありませんか? ぜひ歯科医院で口臭を「治療」しましょう。「口臭」には種類があります。どんな人でも口臭はあります。軽い臭いで、食事や歯みがきをすれば、感じないレベルに抑制可能。健康な人でもある生理的口臭重篤な内臓疾患によってできた物質が肺を通じて呼気から臭う。からだ(胃腸・肝臓など)の病気が原因の口臭摂ったものの成分が一時的に口から、あるいは肺を通じ呼気から臭う。食べ物などが原因の口臭不快感の強い臭い。病気が原因なので、とめるには治療が必要。歯周病など口のなかの病気が原因の口臭不快感が強い軽い・一時的実際に多いのはコレ!口臭の強さ起床就寝朝食昼食夕食他人が不快と感じるレベルゼロにはならない起床時が最も口臭が強い13[特集]気になる口臭 とめましょう!

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