HAインプラント
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インプラント長期予後抜歯後即時インプラント埋入サイナスフロアエレベーションHAメンブレンテクニック補綴のための周囲硬・軟組織522章 抜歯後即時インプラント埋入HDDHDDHDWHDW図2‐1‐3a HDW:カラーの頬側端における欠損の近遠心的幅。HDD:カラーの頬側端から頬側骨頂までの欠損部の唇舌的奥行。ただし、頬側骨板が消失いているケースでは隣在歯の最唇側部を結んだ線からカラー頬側端までの欠損の唇舌的奥行(文献17より引用・改変)。HDDVDH図2‐1‐3b VDH:欠損の最深部からカラーの歯冠側頂までの高径。①4壁性骨欠損、②3壁性骨欠損。要約 62名の患者に単独埋入で上顎前歯部、小臼歯部に抜歯後即時にインプラントを埋入した。欠損の最深部からカラーの歯冠側頂までの高径をVDH、カラーの頬側端における欠損部の近遠心的幅をHDW、カラーの頬側端から頬側骨頂までの欠損部の唇舌的奥行をHDDと定義した。頬側骨板が消失しているケースでは、近遠心の隣在歯の頬側骨頂を結んだ線からカラー頬側端までの欠損部の唇舌的奥行をHDDとした(図2‐1‐3a、b)17)。①非吸収性膜のみ用いた群②吸収性膜のみを用いた群③吸収性膜と自家骨を骨補填材料として用いた群④骨補填材料(自家骨)のみを用いた群⑤膜、骨補填材料を用いなかった群に分けて比較した。 エントリー時、すべての症例でHDW、HDD、VDHの減少が認められた。HDDの減少(平均75.4%)、VDHの減少(平均77%)は条件による統計学的有意差は認められなかった。HDWの減少率は、条件により大きくばらつきが認められ(平均34.1~67.3%)、メンブレンを使用した①、②、③の条件で大きな減少が認められた。全体では、メンブレン使用時HDWの減少率は66.6%で、メンブレンなしでは37.7%であった。裂開症例においてはメンブレン使用時に減少率が52.5%でメンブレンなしでは32.3%であった。また、抜歯後即時埋入におけるVDHとHDDの減少にはメンブレン、自家骨移植は必要がないことが示唆された。抜歯後即時埋入における抜歯窩の骨欠損形態に関する文献Chen ST, Darby IB, Adams GG, Reynolds EC. Clin Oral Implants Res. 2005;16(2):176‐184.A prospective clinical study of bone augmentation techniques at immediate implants.抜歯後即時埋入における骨造成テクニックの前向き研究

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