態癖ー力のコントロールー
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態癖――力のコントロール69図1A-3おそらくこの患者さんは睡眠態癖によって臼歯部が内側に倒れ,その影響で前歯が唇側に押し出され,その隙間に唇を挟むようになり,さらに前歯が突出したものと思われる.上顎前歯の舌側に下唇をたえず挟み込んでいるため,前歯が前突し,下唇に歯型がついている.図1A-4口唇が薄く力が強いため特に上顎前歯が内側に倒れ,その結果,下顎を後退させてしまった.このように口唇が薄い人は,口唇の力が強く,前歯を舌側に押しこんでしまう.図1A-5舌癖は,多くの場合,舌のポジショニングが悪いことと関係し,舌低位,舌突出などにより起こる.大きな舌では,舌の側面に歯の痕が残っている.舌癖をやめるだけで開口が改善することがある.

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