別冊インプラントYEAR BOOK2011現代インプラントの10年とは?
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226Implant Application Report症例1-o 抜歯部位の軟組織の治癒の促進を目的にPRFを抜歯窩と補綴物の間に挟み込む.症例1-p PRFを挟み込んだあとの補綴物装着後正面観.症例1-r 補綴物装着後約1ヵ月半後正面観.前歯部の右側のインプラントブリッジと左側の天然歯ブリッジの歯肉の連続性が獲得された.症例1-q PRF使用後2週間の正面観.抜歯部位の軟組織は補綴物に沿って良好に治癒してきている.症例1-s 補綴物を外した状態の咬合面観.抜歯したポンティック部位.インプラント部位とも軟組織は問題なく経過していることがわかる.症例1-t 前歯部の補綴物を外した状態.筆者はインプラント補綴の歯肉縁形態を補綴主導で行うことで効率良く審美性が獲得できると考えている5).この症例において自由度の高いインプラント補綴により,歯肉縁形態を天然歯補綴に合わせることで容易に左右の対称性が獲得された.インプラント補綴を行う場合その周囲の軟組織の特長を理解して埋入ポジションと補綴形態を決定することが審美性を効率的に獲得する鍵と考えている.この症例において軟組織のグラフトは行っていない.

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