歯周治療 失敗回避のためのポイント33
6/6

179歯周─歯内複合病変第3部 歯周外科治療編ため,上行性歯髄炎から歯髄壊死へ進行した状態と診断しました.図3‒9‒1aは初診時の所見です.近心の歯周ポケットから排膿を認め,歯周ポケット深さは7〜11 mm,動揺度は2度程度でした.デンタルX線写真からは根尖部の透過像,歯根膜腔の拡大および歯槽硬線の消失を認めます(図3‒9‒1b,c).図3‒9‒1dはブラッシング指導後の所見ですが歯周膿瘍を生じています.感染根管治療および即日根管充填(図3‒9‒1e, f)とSRP(図3‒9‒1g)を行いましたが歯周ポケットは10 mm残存していました.歯肉弁を剝離すると根尖まで骨吸収が進行しています(図3‒9‒1h).根面のデブライドメント図3‒9‒1g SRP後の歯肉の所見.歯周ポケットは10 mm残存している.図3‒9‒1i 根面のデブライドメントおよび歯根端切除術を行った.図3‒9‒1h 歯肉弁の剝離.根尖まで骨吸収が進行している.図3‒9‒1e,f 感染根管治療即日根管充填を行った際のデンタルX線写真.図3‒9‒1d ブラッシング指導後に歯周膿瘍を生じている(矢印).透過像ef

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です