患者さんが集まる70の秘訣
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12Chapter歯科を改めて考える113歯科医としての必要な条件とは 歯科医としての必要な条件とは、考えてみるとむずかしい設問ですね。 どんな職業にせよ、天性その職業に向いているという人は、めったにいないんですから。むしろ長年やっているうちにだんだんその仕事にあってくる、なかには天職・・だと自他ともに認める人もでてくるんですね。 天職はともかく、仕事が好きになること。何ごとも好きでないとうまくいかないでしょう。夢中になって周りがみえなくなってくるというのも、ちょっと困りますが、少なくとも働くことが嫌いでないのが最低の条件です。 一番よいのは、探究心があって集中力があり、高度な技術力があれば鬼に金棒です。しかし同時に大事なことは、ときに自己犠牲をともなう奉仕の精神と人間的魅力、社会人としての見識と品位に満ちた円満な人格。つまり文化人。 そもそも、そんな人いるわけないか! しかし仕事をする以上、技術力と人間的魅力。この二つがバランスしていませんとうまくいかないんですね。長い間には行きづまるかもしれません。 もちろんイイ先生にもいろいろあります。 イイ先生だって評判の先生について近所の人に聞くと、何だってすぐにやってくれるし、腰は低いし、痛くないし、すぐ終わっちゃうし、いつでもいらっしゃいといってくれるし、じきに駄目になるけど、行けばすぐにやってくれるからねぇ。 逆に、あの先生すごく怖いし金もかかるけれど、仕事はちゃんとしているからねぇ、といわれる先生もたまにいて、そういうところにはそれなりのファンがいて、コワモテだけど成り立っているんですね。 世間というのは、案外わかっているのかもしれません。つまり使い分けられています。まあ自分で判断して大したことがなさそうだったら、前者の先生に行きます。しかし、この際きちんとやらないとと思えば、金はかかっても後者の方を選ぶんですね(情報があればの話ですが)。 自分はどちらのタイプだと思っていますか。思うに、先生方のほとんどは、技術力はまあ“中流の上”で、人間的にはそこそこいけるかな、と思っている

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