患者さんが集まる70の秘訣
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50Chapter開業33 誰でも同じようにいうのはスタッフの重要性でしょう。「人は石垣、人は城」という言葉にあるように、どんな仕事でもそこにいる人によって決まってしまうんですね。歯科医院も例外ではありません。 歯科医師も含めスタッフの力量が仕事の量も質も決めてしまうのです。もちろんそこの中心にいる人の考えは、陰に陽に隅々にまで影響していって、あらかたそこの雰囲気、流れを作ってしまいます。 ですから第一に重要なのは院長の考え方、仕事に対するコンセプトです。どこを目指すのか、どうありたいのか、院長自らの姿勢がはっきりしないと医院の態勢ははっきりしません。これがむずかしいのです。 高望みしても、事態は動くわけではありませんが、志の高さというものは大切です。やはり知らず知らずにスタッフに伝わっていきます。毎日流されていけば、流され続けて、毎日がなんとなく過ぎていきます。ある意味でそれはすごく楽なことなので、流されていることを自覚せぬうちに時は過ぎていくんですね。 当然、スタッフも毎日同じことの繰り返しのなかにいます。 人間気が楽な方がいいから、それはそれでいいのですが、世の中が急変するとその体制が世の中についていけなくなります。そうなると大変です。本当です。 高名な先生をみていると、共通していることは、そこで働いているスタッフ、とりわけ助手とか衛生士とかが長いこと変わらないんですね。相性が合うのか、大事にされているのか、もちろん能力が抜群なのでしょうが、とにかく10年以上続いている人が多いのです。しかもスタッフが皆さんそこの医院に誇りを感じているのです。やはり院長の人柄、魅力なんでしょうね。 ですからみていると、自然体で気配りよく全員が見事に動きます。よく教育されているんだと感心いたします。 スタッフにとってもっとも重要なことは、仕事に対する理解と、スタッフそれぞれが受け持つ内容の把握とそれに対応する動き方ですね。さまざまな事態に機敏に対応するというのは至難の技わざです。頭だけでなく、身体がそれ20スタッフ

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