ホワイトニングに強くなる本
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70第1部 ホワイトニングの基礎知識―ホワイトニングの原理と歯科治療―1 - 2020 歯科衛生士の役割――ホワイトニングコーディネーター資格制度 歯のホワイトニングには、歯科衛生士は大きな役割を担うと考えられます。図20‐1にホワイトニング処置の流れを示します。 患者さんからは、院長よりも歯科衛生士のほうが話しやすいので、ホワイトニングについて質問されたときの対応や説明は、歯科医師よりも歯科衛生士が行うほうが多いかもしれません。ホワイトニング処置に必要な歯面清掃、スケーリング、PMTC、メインテナンスなどは主に歯科衛生士の仕事になります。 法律面からは、歯科衛生士法第二条第一項に歯科衛生士の業務範囲が規定されています。「厚生大臣の免許を受けた歯科衛生士は、歯科医師の直接の指導のもとに、口腔疾患の予防処置として、歯および口腔に対して薬物を塗布すること、歯科衛生士の名称を用いて、歯科保健指導をすることができる」とされています。 2007年2月に、日本歯科審美学会は歯科衛生士を対象とするホワイトニングコーディネーター資格制度を始めました。これは、歯科衛生士に審美歯科、とくにホワイトニングでの役割を分担してもらうため、ホワイトニングの正しい知識と技術の普及を図るために発案されました。 現時点で歯科衛生士が取得できる認定資格を、表20‐1に示しますが、なかでもホワイトニングコーディネーター資格は人気が高く、取得を目指す歯科衛生士が多くなってきています。ホワイトニングでの歯科衛生士の役割とは・・・

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