ホワイトニングに強くなる本
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120第3部 ホワイトニングの実際―オフィス・ホワイトニング、ホーム・ホワイトニングのポイント―3 - 3636 オフィス・ホワイトニングの手順 現在日本で使用できるオフィス・ホワイトニング剤には、①35%過酸化水素+触媒粉末+可視光線を使用する「松風ハイライト」(図36‐1)、②3.5%過酸化水素+二酸化チタン触媒+380〜420ナノメートル光線を使用する「MGCピレーネ」(図36‐2)、③22.5%相当の過酸化水素+二酸化チタン触媒+410ナノメートルの光線を使用する「GCティオンオフィス」(図36‐3)の3種があります。ここでは、これらのオフィス・ホワイトニング剤の臨床手順を示します。1.松風ハイライトの臨床手順①歯の確認 歯の亀裂、充填物の不備、隣接面の充填物、歯頚部の根面露出、知覚過敏などをチェックします(図36‐4)。亀裂のチェックは重要です。イルミネーターなどで、歯面の各方向から光を当て亀裂の存在、位置と大きさを確認し、必要に応じて患者さんに手鏡をもってもらい位置と大きさを確認します。 これは見えにくい亀裂がホワイトニングすることではっきり見えてくる場合があり「ホワイトニングしたら歯に亀裂が発生」という誤解を防ぎます。患者さんには亀裂が目立つようになる可能性を伝えます。 知覚過敏がある場合、その歯を避けること、とくに歯頚部の象牙質の露出や歯頚部の根面露出が認められるときには、その部位に直接ホワイトニング剤が接触しな図36-1~3 オフィス・ホワイトニング製品。右より図36-1:松風ハイライト。図36-2:MGCピレーネ。図36-3:GCティオンオフィス。

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