ホワイトニングに強くなる本
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192第3部 ホワイトニングの実際―オフィス・ホワイトニング、ホーム・ホワイトニングのポイント―3 - 5050 歯面コート材の応用――要望に応じて超短期、短期、長期に使い分ける 歯面コート材(歯のマニキュア)は、一時的に歯をマスキングして白く見せるものです。歯を白く見せることで、口腔内への関心を高め、心理的な効果、定期的に歯科医院を訪れる習慣をもってもらうための新しい材料であると考えられます。 ここでは歯面コート材を臨床でどのように応用できるかを説明してます。 歯面コート材を塗布するといってもその目的によって期間(保持期間)が超短期、短期、長期に分かれます。 まず1〜2時間ほどの超短期使用(図50‐1,2)では、上顎小臼歯部の近心面のメタル色の改善など臼歯部を白く修復したい患者さんに対して、高いモチベーションを与えることができます。実際どのように見えるのかを、歯面コート材を塗ることで、改善後のイメージをもってもらうことができます。チェアーサイドのみで行い、また咬合面には使用できませんが、もしメタル色が見えなくなったシミュレーションとしては、最適の方法です。 短期使用では、1日から1週間程度歯面コート材を使用します。一時的な色調改善や結婚式や就職活動、写真撮影の前などイベントに対応するために歯の色を改善したいという患者さんにうってつけです。色は患者さんの要望に応じて変化させることが可能です。たとえば写真撮影などのときには白めの仕上がり、就職活動では歯面コート材は患者さんの要望によって使い分けることができます!!

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