別冊 マイクロデンティストリー YEARBOOK 2011
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42図15 下顎右側第二大臼歯のデンタルX線写真.歯冠部遠心の透過像が歯髄の髄角と思われる透過像に近接している.図16 エンドホルダー(マニー).a:エンドホルダーにマイクロファイルを装着.b:マイクロファイル各種(マニー).図16a図16b図17 天蓋除去時の冠部歯髄.図18 冠部歯髄除去時の根管口.この時点ではType Iのように観察される.図19 超音波用ダイヤファイルで冠部歯髄ならびに象牙質エルボー部分除去.図20 マイクロファイルで根管口の確認.エンドホルダーにマイクロファイルのType Fを装着して根管口の確認と拡大形成.図21 Type IIIの髄床を確認.近心の根管口は小さく,遠心部は広く大きい根管口をしている.図22 根管充填後の下顎右側第二大臼歯のデンタルX線写真.根管充填材の不透過像が非対称型に観察される.図17図18図19図20図21図22考察とまとめ 樋状根は下顎第二大臼歯に発生しやすく,とくに日本人ではその発生率が約19%3と高く、臨床では数多く遭遇する.図3,4に示したGaoらの報告2に分類されているようにC-shaped canal systemには合併型,対称型,非対称型があり,これらをデンタルX線写真だけで判断するのは難しい.図5~11に示したケースレポート中の合併型症例から,肉眼での治療ではC-shaped canal systemの根管口部を把握することが困難であることがわかる.図23,24にも示したように前医が2根管だと思い込んで治

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