ビジュアル歯周病を科学する
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326 初診時31歳、女性。て痛いとのことで当院を受診した。限局性侵襲性歯周炎と考えられた。量の不良肉芽組織を除去した。根尖付近を触ったために抜髄しクラウンを装着している。外科処置直後は動揺が著しかったが、3~4週間で軽減し、現在は動揺はなく機能している。 メインテナンス20年になるが歯周炎の再発はない。30歳前後で局所的とはいえ、重度歯周炎に罹患していたにもかかわらず、その後20年間、歯周炎の発症がないというのも、歯周炎の不思議なところである。歯周病原細菌の攻撃と宿主防御の均衡が保たれたということであろう。重度歯周炎でもSRPと歯周外科により歯周病菌と宿主の均衡を20年間維持Case 4メインテナンス20年初診 1990年 31歳

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