局所麻酔テクニック
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1)‐(1)上顎前歯部 注射の手順は,最初の注射(第1注射)は唇側粘膜下,つづいて歯槽頂側から骨膜下,骨内,口蓋骨膜下へ注射し,伝達麻酔注射を切歯孔(管)内,同側の眼窩下孔へ行います.その後,切開する歯肉・粘膜下へ注射します.<手術の概要> ・ 上顎前歯部()へインプラント2本埋入.埋入部位と切開線を図8‐2aに示す. ・ 患者には開口,頭部を少し後屈させ,術者位置は9~12時□ 第1注射:インプラント埋入部位の唇側粘膜下への注射(図8‐2b) 〔 注射針〕30G,21mm(長針) 〔 穿刺点〕中切歯部位の付着歯肉と歯槽歯肉の移行部 〔 刺入方向〕反対側中切歯から犬歯側へ歯槽頂と平行に薬液を注入しながら刺入 〔 注入量〕1/2Ct□第2注射:インプラント埋入部位の前後へ骨内注射(図8‐2c) 〔 注射針〕30G,12mm(短針) 〔 穿刺点〕歯槽頂の歯肉,埋入部位の前後へ(図中①~③) 〔 刺入方向〕針管を骨に対し60~90度,刃面を骨内へ刺入 〔 注入量〕1/8~1/4Ct×3,合計:1¼Ct□第3注射:口蓋側骨膜下への注射(図8‐2d) 〔 注射針〕30G,短針または長針 〔 穿刺点〕埋入部位歯槽頂の口蓋側5mmの粘膜(図中①,②) 〔 刺入方向〕反対側前歯部から口蓋に向け30~45度,骨膜下へ刺入 〔 注入量〕1/8~1/4Ct×2,合計:1¾Ct68

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