CAD/CAM YEAR BOOK 2012
4/8

28selected article from ijcd【要旨】 口腔内光学印象法はCAD/CAM技工における中心的な存在になりつつある。 本研究の目的は、実験模型における光学印象法と従来印象法との精確さ:accuracy(真度:trunessと精度:precision)の比較を行うことである。この目的のために、スキャニング工程の新たな基準に即してマスター模型が製作され、その真度は±4.1μm、精度は±2.5μmであった。そのマスター模型から、従来印象法においては石膏模型(n=5)を使用、デジタル光学印象(n=5)においては、Cerec AC BluecamとLava COS systemを使用して製作された。石膏模型は基準となるスキャナによって測定された。利用可能なデータを重ね合わせて、その差を測定した。マスター模全歯列画像測定:従来印象法とデジタル光学印象法との比較─実験研究Ender A*1/Mehl A*2*1Dr, Department of Computerized Dentistry, Center for Dental Medicine, University of Zurich, Switzerland.*2Professor, Department of Com-puterized Dentistry, Center for Dental Medicine, University of Zurich, Switzerland.<翻訳>三木仁志(大阪府大阪市開業:はばら歯科)/佐藤琢也(大阪府大阪市開業:サトウ歯科デンタルインプラントセンター大阪)/三谷卓士(大阪府大東市開業:みたに歯科)型からの誤差を印象法の真度とし、各測定値の誤差を印象法の精度とした。印象の真度は、従来法で55±21.8μm、デジタル光学印象法においては、Cerec Bluecamで49±14.2μm、Lava COSで40.3±14.1μmであった。印象の精度は、Impregumを用いた従来法で61.3±17.9μm、Cerec Bluecamで30.9±7.1μm、Lava COSで60.1±31.3μmであった。 今回の実験では、デジタル光学印象法による精確さは従来法での結果と同等であった。 この結果はさらなる臨床研究において確証を得られなければならないであろう。キーワード:デジタル光学印象法、CAD/CAM、精確さ、真度、精度、Cerec Bluecam、Lava COS

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です