今、問われる患者目線のインプラントとは?
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141アストラテックインプラントシステム 2011年8月,アストラテック株式会社(現デンツプライIH株式会社)は,待望の新しい表面性状を有するオッセオスピードインプラントをラウンチした.同時にフィクスチャーの形状や規格もバージョンアップされ,これにより,アストラテックインプラントの真骨頂とも言えるバイオマネイジメントコンプレックスの構成要素がすべて整い,海外とのいわゆるディバイスラグは大きく改善された1). さらに,2012年にはオッセオスピード3.0Sナローインプラントが新しくラインアップに加わり,4.0S-6mmショートインプラントとともにフィクスチャーの選択肢も拡がった. そこで今回,新製品オッセオスピード3.0Sの臨床例を紹介し,審美領域におけるナローインプラントの優位性について解説する.はじめに 当院では,オッセオスピード3.0Sを臨床で応用しはじめてから,現在までに患者25名,フィクスチャー33本の治療経験がある. 結果はインプラント埋入後早期の失敗,いわゆるEarly implant failureもなく,補綴終了後数年の短期とはいえ,審美領域での成功率(success rate)100%を維持している.その中から代表的な,上顎側切歯のシングルユニットと下顎前歯のマルティプルユニットの症例を提示する. なお,オッセオスピード3.0Sの特徴および上顎側切歯,下顎中切歯,側切歯における適正なインプラント径については,前項デンツプライIH執筆の製品紹介欄を参考にしていただきたい.アストラテックインプラントシステムオッセオスピード3.0Sの臨床応用金城清一郎(Kinjo, Seiichiro)(沖縄県那覇市開業:泊ヒルズ歯科)1986年 徳島大学歯学部卒業1988年 徳島大学歯学部文部教官助手(口腔外科学第一講座)1990年 泊歯科クリニック開設1996年 テキサス大学歯学部サンアントニオ校歯周病科留学2005年 泊ヒルズ歯科開設所属・役職:AAP会員,AO会員,EAO会員,OJ正会員,日本顎咬合学会指導医,日本臨床歯周病学会認定医,日本審美歯科協会正会員,OSI沖縄主幹オッセオスピード3.0S症例

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