そのままつかえる照会状の書き方
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47てんかんそのままつかえる照会状の書き方❷抜歯・インプラント・歯科小手術・歯周外科など観血的手術に対応表2 抗てんかん薬の種類表1 てんかんの発作型分類バルプロ酸ナトリウム(VPA)デパケン®セレニカ®バレリン®フェニトイン(PHT)アレビアチン®ヒダントール®フェノバルビタール(PB)フェノバール®ルミナール®ジアゼパム(DZP)セルシン®ホリゾン®ダイアップ®クロバザム(CLB)マイスタン®カルバマゼピン(CBZ)テグレトール®ゾニサミド(ZHS)エクセグラン®ガバペンチン(GBP)ガバペン®トピラマート(TPM)トピナ®ラモトリギン(LTG)ラミクタール®レベチラセタム(LEV)イーケプラ®全般発作中心脳(網様体賦活系~視床)からの異常発射①欠神発作: 短時間の意識消失・無反応を特徴とする②強直間代発作: 全身の強直性痙れん(手足を硬く突っ張る)が出現した後に間代性痙れん(がくがくとふるえる)に移行③ミオクロニー発作:四肢がピクつく意識消失④脱力発作: 筋力低下が同時に生じ転倒する。部分発作一側の大脳半球の一部からてんかん発射が始まる。てんかん発射が生じる脳領域によりさまざまな症状を呈する①単純部分発作: 意識が清明なまま単純な運動症状、感覚症状、自律神経症状、精神症状など伴う②複雑部分発作: 意識障害を伴う❶抗てんかん薬の休薬・減量による発作の誘発を避けるため、患者に休薬をしないように指導する。❷発作を誘発しないように、処置時、ライトが目を直射しないように注意する。❸VPAとカルバペネム系抗菌薬(メロペン®、カルベニン®、チエナム®)の併用は、てんかん発作の再発の可能性があるので併用禁忌である。カルバマゼピン(テグレトール®)とマクロライド系抗菌薬(クラリス®、エリスロマイシン®)の併用は、血中濃度を上昇させ、中毒症状(眠気、ふらつきなど)を起こす恐れがある。❹痙れん発作のほとんどは数分で消失するので、発作が起きた場合にはあわてずに患者の症状を観察する。その際、患者が暴れてデンタルチェアから転落しないように安全を確保する。とくに経過観察のみで応急処置を要さない。緊急時はジアゼパム(セルシン®)の静注が有効である。発作が断続的に持続する場合は救急要請する。手術時の注意事項手術時の注意事項 てんかん患者の治療時には、最近の発作有無、頻度、性状、内服薬を確認する。発作型は部分発作と全般発作がある。第1選択薬は部分発作ではカルバマゼピン(CBZ)、全般発作ではパルプロ酸ナトリウム(VPA)で、高頻度に使用されている。多くの抗てんかん薬は有効血中濃度が定められている。VPAとの併用禁忌薬にはカルバペネム系抗菌薬がある。マクロライド系抗菌薬はVPA、CBZの血中濃度を上昇させるため、長期使用時には血中濃度を測定する。抗てんかん薬の休薬・減量による発作の誘発を避けるため、休薬をしないように指導する。内科医からのコメント内科医からのコメント

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