プロフェッショナルデンティストリー STEP2
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Case 3-3-1 ディスタルウェッジ手術にみる歯周外科治療の基本手技(切開)Case 3-3-1d~f いきなり深くに切開を入れるのではなく、デザインしたとおりにメスの刃の部分(1mm)が隠れる程度で切開線を入れる(d)。切開したところから出血があるので、切開線が判別できる(e)。eeffddライニング切開・2Case 3-3-1g~i ディスタルウェッジのように歯肉に厚みがある場合、垂直に切開を入れる(g)だけでは歯肉弁を閉じることはできない。また斜切開(h)だけではテンションフリーで閉じることはできない。iのように、いったん内斜切開を行った後、歯肉弁を起こしながら切開を行うと死腔ができにくく、骨面になじみテンションフリーで縫合が可能である。iigghhディープニング切開・3デザイン切開・1Case 3-3-1a~c 治癒後の状態(c)を想定して、処置前に切開線のデザイン(b)を行う。その際、ポケットの深さ、付着歯肉の量、器具の到達度を考慮して術式を選択する。この症例においては、付着歯肉が十分あり歯槽骨の形態修正も必要なことから、全層弁による歯肉弁根尖側移動術を行うこととした。a 術前a 術前b デザインb デザインc 縫合後のイメージc 縫合後のイメージCase 3-3-1j ライニングによって入れた切開線から深く切開していく。この際、テンションフリーで縫合ができるように、歯肉の厚みが一定になるようにメスの方向と深さを考えなければいけない。青線のところで骨面にメスが到達するようにイメージする。j ディープニングのイメージj ディープニングのイメージChapter 3歯周外科治療60

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