プロフェッショナルデンティストリー STEP2
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Fig.4-1 修復法選択時に考慮すべき項目•歯質崩壊の進行度合い•残存歯質の量•色調変更の差•形態変更の差•咬合状態•術者(歯科医師・歯科技工士)の技量•治療費と時間コンタクトなしコンタクト保存高い低いFig.4-2 高度な接着操作とコンポジットレジンの充填操作が可能であれば、直接法を優先する。高レベルの科学的根拠はないが、直接法が推奨される。(参考文献2より引用改変)Fig.4-2 コンポジットレジンⅡ級充填の難易度 修復治療の目的は、失われた審美と機能の回復・残存歯質の保存である。たとえ1歯のみの治療であっても、最小限の侵襲――つまりオーバートリートメントしないように、術式や使用材料の選択は大きな意味合いを持つ(Case 4-1)。 1歯単位の修復治療の選択肢は、修復の方法で分けると『直接法と間接法』に、当該歯の条件で分けると『有髄歯に対する処置と無髄歯に対する処置』に2分できる。また材料で分けると、金属•コンポジットレジンに代表される『有機高分子材料』と、セラミック系の『無機材料』に分けられる。 「残存歯質の保全を最優先することが大切である」ということを考えると、現在のところ修復治療の第一選択枝としては直接法のコンポジットレジン充填が挙げられるが、治療にあたってはFig.4-1、4-21、2)に示す項目を考慮して、最善の結果を残すことができる治療法を選択する必要がある。Chapter 4修復治療Chapter 4-1現在の修復治療のコンセプト74

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