咬合再構成 その理論と臨床
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75CHAPTER 7 外科矯正治療による咬合再構成 骨格性下顎前突の顎変形症例 two jaw外科矯正症例上顎を3mm前方に出し,3mm上方に挙上しわずかに時計回りに回転した. FHからはUIは治療前後54mmで変わらずU6が57mmから54mmへ変化した.ライビンガーミニプレートL字4穴を用いて7mmのスクリューで左右を固定した.下顎Saggital splitting osteotomy(下顎矢状分割術) 下顎骨側面を広範に剥離し,下顎枝前緑を筋突起に向かって内側からも剥離する.下顎角部前方に切開を加え,外板と近心側をずらすように動かし,お互いに完全に剥離する.下顎をわずかに時計回りに回転しながら6mm後方移動し,ライビンガーミニプレートを用いて左右を固定した. なお,外科手術は長崎大学医学部形成外科の平野明喜教授が行った.治療結果 骨格系はSNA79.5°から82.5°,SNA86°から82°,ANBは-6.5°から0.5°へ変化して上下顎関係が改善した.歯図3 動的治療終了後3年.ehfidgjbac

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