新 内科のツボ
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追加の問診をします。❶歯肉から自然出血することはありますか。❷関節の血腫や出血斑はありますか。❸軽度の外傷で止血できないことはありますか。❹肺炎など日和見感染を起こしたことはありますか。❺ステロイド薬は服用していますか。❻歯を抜いたことはありますか。必要に応じて主治医に、●現在の病状 ●加療状況を照会します。その結果、自然出血をともなう歯周炎や、口腔内出血がある場合、病院歯科へ処置を依頼します。STEP1自院で浸麻、観血処置可能と判断したときは、当日の体調を確かめます。❶今日の体調はいかがですか。 ❷風邪を引いていませんか。 ❸疲れがたまっていませんか。❹昨夜はよく眠れましたか。 その結果、当日の体調が良くないと判断したときは無理をせず、観血処置は延期します。STEP2浸麻、観血処置などの処置をするときはつぎのことに配慮しましょう。❶白血病の場合は、増悪期と寛解期を繰り返しますが、寛解期の場合は歯科処置が可能です。抜歯は、主治医とよく相談して慎重に行います。❷血小板減少症では、血小板数5万/mm3以上であれば、観血処置も可能ですが、止血処置を確実に行います。それ以下では、病院歯科へ紹介します。❸易感染性のため、積極的に口腔ケアを行い口腔内の感染予防をします。❹小さな創傷でも異常出血をきたし易いので、歯科治療時には、器具などによる周囲組織への損傷に注意します。伝達麻酔も禁忌です。❺ステロイド薬服用の場合は、とくに感染予防のために抗菌薬を十分投与します。STEP331

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