プロフェッショナルデンティストリー STEP4
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1midline 上顎前歯の正中線と顔面の中心線、特に上口唇の正中が一致することにより、口元が自然にみえる(Fig.1-2a)。 上顎前歯の正中と下顎前歯の正中が一致している場合、審美的にも美しく感じるが、それは咬合の安定にもつながる(Fig.1-2b)。つまり上顎と下顎の近遠心的な関係がⅠ級の場合、側方運動時に安定した犬歯ガイドを得やすい(Fig.1-2c)。もちろん何らかの原因で、経年的に咬耗を生じることによりグループファンクションになったとしても、歯周組織が健全であれば比較的安定した経過をたどるであろう。 またⅡ級咬合やⅢ級咬合の者でも正中が一致し、咬合のバランスが取れている場合では、機能的な異常がみられないことも臨床において目にするところである。aabbccFig.1-2a 上顎前歯と上口唇の正中の一致は、口元の自然感を表現する。Fig.1-2b 上下顎前歯の正中の一致は、審美と咬合の安定に影響を与える。Fig.1-2c 左右側犬歯のⅠ級関係が、安定した側方運動ガイドを与える。Fig.1-2 正中の一致と犬歯のⅠ級関係が、審美と機能を調和させるChapter 1全顎的機能回復に必要な項目13

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